2015/12/09

カムのスリングを延ばすとき、スリング同士を結合した強度

Kolin Powick先生の講座です。カムのスリングを延長するときの強度についてです。


写真のように、カムのスリングに直にスリングをかけて延長している(スリング・オン・スリング)場合は、強度は大丈夫か?ということでテストしています。

結論としては「強度的には直ちに問題はない」ということです。

http://www.rockandice.com/lates-news/climb-safe-extending-a-cam-sling



テスト結果:
平均で15.8kNまで耐えました。カムスリングだけの強度は25.5kNで、そこからは40%落ちますが15kNであれば直ちに問題があるとは言えません。

結論:
スリング・オン・スリングは、システム全体の強度は落ちるが、そこが実際のクライミングで一番弱い箇所にはならない。カラビナを節約できるというメリットもある。しかし、リーダーもフォローもセットが面倒というデメリットもある。

落とし所:
カムスリングを延ばすときは、カラビナを使ったほうが無難。

ライトアンドファスト志向であれば、スリングオンスリングは効果的だが、強度は弱くなることを知っておくべき。また、今回のテストではスリングの摩擦などは考慮されていないので、実際はもっと強度が落ちている可能性もあるので注意が必要。

スリング・オン・スリング
(※こんなセットをしている余裕があるのか、というツッコミはさておき、カラビナは1枚で延長できます)

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