2015/05/31

アシマ・シライシが米CBS番組に出演した動画

アシマ・シライシがジェームズ・コーデン(James Corden)がホストを務めるCBSの深夜トーク・バラエティ番組『ザ・レイト・レイト・ショー・ウィズ・ジェームズ・コーデン』に出演しました。会話の内容から「Open Your Mind direct」を登ったあとのようです。

雑談のあと、スーツ、ドレスシューズのジェームズと特設の壁を登ることに・・・。終始楽しそうな雰囲気です。



2015/05/30

ベータの意味

Beta (climbing)
From Wikipedia, the free encyclopedia

昨日の日記でアレックス・プッチョが『ベータ』という単語を使っていたので、ベータの意味をウィキペディアで調べました。訳してみます。

Beta is climbing jargon that designates information about a climb. 
クライミングにおけるベータとは、登攀に関する情報を指す俗語である。

In rock climbing this may include information about a climb's difficulty, crux, style, length, quality of rock, ease to protect, required equipment, and specific information about hand or foot holds.

ロッククライミングにおいては、登攀の難易度、核心、スタイル、長さ、岩の質、プロテクションの難易度、必要なギアに関する情報や、手足のホールドの具体的な情報を含む。

 For alpine climbs, beta may include information about the length and difficulty of the approach, availability of water on the climb and the approach, ease of exiting the route before completing it, descent information, perhaps even useful logistic information for climbs in foreign countries.

アルパインクライミングにおいては、ベータはアプローチの長さや難易度、水場、敗退ルートや下降ルートの情報も含む(これらは自国外でのクライミングにおいて計画を立てる上での極めて有用な情報かもしれないが)

The original use of the term Beta in climbing is generally attributed to the late climber Jack Mileski. "Beta" was short for Betamax, a reference to an old videotape format largely replaced by the VHS format. This was actually a play on words, as Jack would often ask, "you want the beta, Max?"

Betaという言葉は、Jack Mileskiが使い始めたとされている。"Betamax"(VHSによって取って代わられたビデオテープの形式)が略されてBetaになっている。Jackは言葉遊びでたびたび"you want the beta, Max?"と言って登攀に関する情報が欲しいか尋ねていたという。

2015/05/29

アレックス・プッチョの動画 『Switching Gears』

アレックス・プッチョ(Alex Puccio)のドキュメントビデオです。2014年のワールドカップでは思うような成果が出せなかったことから頭を切り替えるために、ロッキーマウンテン国立公園にJoel Zeffと一緒に行っています。

最後のfreaks of the industry(V13)は特に見応えがあります。





以下、動画中のAlexのコメントの超訳です。

4:10~
去年のワールドカップでは、思ったような成果が出せませんでした。表彰台に上がれたのは1回だけ。外岩のクライミングに集中して、頭を切り替えたい、と思いました。

6:35~
それで、夏の間はJoelZerrとRocky Mountain National Parkへ行きました。ワールドカップのストレスから離れるため、時間と前向きなエネルギーが必要でした。

8:50~
コンペシーズンは緊張が続くので、外岩のクライミングをするとバランスが取れます。外岩では、プレッシャーや期待を背負うということがないので。コンペで年中緊張していたら、日々が早く過ぎてしまいます。

13:10~
今までは、体の大きさや力の強さに関して男性クライマーに怖気づくこともあったけれど、この夏にJoelと登って、お互いのベータ(ムーブ解決の参考になる存在?)となりました。その経験を通して、男性とも同じように自分もできるんだと思うようになりました。

15:10~
外岩クライミングは好きだけれども、コンペは好きかどうか・・・。何年かしたら嫌になっているかもしれません。それでもコンペに出るのは、何かが見つかるかもしれない、という予感があるからです。


途中、JoelがRocky Mountain National Parkの良さを述べています。車でのアクセスも良いし、大好きだとのこと。

JoelがAlexのことを"Having Alex as my climbing partner...is"『クライミングパートナー』と言っているのに対して、Alexは"my boyfriend..."と言っているのが少し興味深いですね。

2015/05/28

スコーミッシュのボルダー(V3, V2, V6)




巨大トラックの初登動画で登場したAir Forbesが、スコーミッシュで花崗岩ボルダーを登る動画です。

収録課題は以下の3つ。森の中に岩があり、快適そうです。

Crackhead - V3
Is It Pure - V2
Minor Threat - V6


2015/05/27

面白いトラッククライミング

Video: The First Ascent of Truckbutt (5.11a)

カナダ(?)のクライマーのAran CookとAir Forbesが巨大なトラックの後部を初登する面白い動画。ほとんどガバに見えますが、けっこうなルーフになっています。色んな重機を登って練習している場面もあります。


2015/05/26

ロープで摩耗したアンカーの強度

Climb Safe: Dangers of Worn Lowering Anchors

写真のような、ロアーダウンによって溝ができた状態のアンカーで、強度テストをしています。

Photo from Rock and Ice

















溝ができたことで、約25%分が無くなっています。強度は25%減るか?と考えてはいけないようです。ロープを引っ掛けてどこまで負荷をかけるとアンカーが開くか、をテストしています。

Photo from Rock and Ice
























  • The two rope-grooved samples tested to 2330 lbf and 2522 lbf, before they deformed and slipped open.
  • The new cold shut stretched all the way open at a load of only 1466 lbf.
摩耗したアンカー2つの強度は2000lbf以上だったのに対して、新品のアンカーは逆に1466lbfで開いています。
このことに対しての考察では、

The rope groove forces the rope to stay in line with the main axis and direction of load of the cold shut, whereas with a new cold shut, as the load increases, the rope is able to slide out and cantilevers it open at a reduced load.

摩耗したアンカーでは溝ができたことで、負荷をかけるロープがメジャーアクシス側に固定されています。一方、新品のアンカーでは負荷が増えるとロープが外側に滑っていき、カラビナをこじ開けてロープが外れることになります。


摩耗したアンカーでも、懸垂下降であれば大丈夫ということにはなりません。危険な状態なので、交換するのが良いですね。




2015/05/25

ルートクライミングでのウォームアップ

Training Beta: How to Warm Up For Route Climbing (Rock and Ice)


ウォーミングアップについての記事の紹介です。特にルートクライミング向けに書かれています。

・ウォーミングアップは、怪我・故障を防ぐため、本気トライのために重要
・個人差はあるが、「初めは負荷を少なくする」のがポイント
・ウォーミングアップ終了の感覚として、「体が温まっている」「筋肉がほぐれている」というものを掴む
・本気トライを初めて、いつもより早くパンプしたり、体が硬いようだったら、ウォーミングアップが不足している


例として5.12-に取り組むクライマーを例に挙げています。

An example progression for a 5.12- climber:
  1. Hang on a jug for 30 seconds with feet on the wall. Focus on relaxing the shoulders. Do a couple slow pull ups using feet to assist.
  2. Climb 1-2 easy-for-you 5.10s.
  3. Rest for 20 min.
  4. Climb a harder 5.10+ or 5.11a.
  5. Rest for 20-45 min.
  6. Start trying moves on your project. Or start your workout.
  1. 足をつけたまま、ガバに30秒体重をかける。意識して肩をリラックスさせる。足をつけたまま、ゆっくりとした懸垂を二回行う。
  2. 簡単な5.10台のルートを1-2本登る
  3. 20分レスト
  4. 先ほどより難しい5.10+や5.11aを登る
  5. 20-45分レスト
  6. 本気トライを始める

いずれにしても、個人差はあるので日々の状態を確認する必要がありそうです。著者のSeth Lyttonはウォーミングアップ終了のサインについてこう述べています。

"For me the biggest sign of being warmed up is really wanting to try hard. "

「ウォーミングアップができたサインは本気トライをしたい、と強く思える状態になること」という感じでしょうか。

2015/05/24

ソニー・トロッターがThe Great Red Roof (5.13b)をフラッシュ

SONNIE TROTTER FLASHES THE GREAT RED ROOF (5.13B) (Rock and Ice)

ソニー・トロッター(Sonnie Trotter)がネバダのレッドロックスにあるThe Great Red Roof (5.13b)をフラッシュしました。ウィル・スタンホープ(Will Stanhope)とマット・シーガル(Matt Segal)が登ったあとに、ギアはプリセットで登ったようです。

"Hope this video inspires some of you to go and do it, it's brilliant."

「素晴らしいルートなので、このビデオを見て、他の人もトライしに行ってほしい。」とのこと。



THE GREAT RED ROOF from Sonnie Trotter on Vimeo.