ATCガイドのオートブロックモードで、セカンドが登りすぎたので降ろしていたところ、ロープが流れすぎる事故がありました。
- ルートはNaked Edge (5.11b)の最終ピッチ
- セカンドがテンションを要求(カムの回収のため)
- その後、セカンドが少し降ろすよう要求
- オートブロックを解除して降ろし始めたところ、ブレーキが効かなくなった
- リーダーは手にロープバーンを受け止められず、セカンドは下まで落ちた
- セカンドは踵を怪我、ヘルメット破損
- 懸垂で降りて車で病院に行った
考察
Rock and Iceでは1,2年に1度はこのような事故を確認しています。"リリースホール"と呼ばれているATCの穴を使って荷重を解放していますが、バックアップをしていなかった。ブラックダイヤモンドの説明ではムンターヒッチでバックアップすることになっています。ブラックダイヤモンド社のKolin Powickは、“Lowering with any type of device similar to the ATC-Guide can be dicey. "(ATCガイドタイプのどんなデバイスでもロワーリングでは危険をはらんでいる)と、操作不能になる可能性を指摘しています。
どうやったら防げるか
ATCガイドのオートブロックモードで、ロワーリングをしない。どうしても必要なときは、ムンターヒッチなどでバックアップを取る。ブラックダイヤモンドのATC-Guideの使い方ビデオを参考にすること。--
ロープバーンが無ければ流れる前に止められたのでは・・・?とも思ってしまいますが、流れ始めると止められないのでしょうね。
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